CTの歴史 

こんにちは,放射線科の松尾です。              
CTは、1968年(昭和43年)イギリス人ハンスフィールドによって発明されました。これは医学界・医療界において画期的で革命だと私は思っています。
わが国では、初めて1975年(昭和50年)に頭部専用CTが東京女子医科大学に設置されました。翌年、1976年(昭和51年)には全身用CTが福島県立医科大学に設置され、ここからわが国でのCT開発が目まぐるしく発展し、現在に至ります。
最初は、身体の輪切りの写真を数センチ間隔で一回一回息止め撮影して、検査時間もかなり掛かっていました。その後の開発で、らせん状にスキャンし、短時間で検査が終わるヘリカルスキャンCTの開発がなされました。
その後の開発で、現在、当院には、X線検出器が80列マルチスライスCTを導入しています。あらゆる方向から見た断面の画像や3D画像や冠動脈(心臓)CTなどが出来ます。

日本全国の保有台数は世界一と言われています。しかしながら、画像診断を行う専門医の数が不足しているというのが現状です。今後、益々、CTは発展、開発されて行くだろうと思われますし、医療診断には、より欠かす事が出来ない画像診断だと言えます。